インターネットが普及して、私たちの日常生活に欠かせない存在となりました。しかし、出会い系サイトが一般的になる以前から、その基盤となるものが実は15年以上も前から存在していました。
最近では、出会い系サイトよりもマッチングアプリやカップリングアプリが主流になってきていますが、もともとは非常にシンプルな出会い系サイトが存在していたのです。
ここでは、出会い系サイトの歴史について詳しく解説していきたいと思います。
信じられないほどの人気があった元祖出会い系サイト
出会い系サイトとして、2009年に閉鎖された「スタービーチ」というウェブサイトが有名です。このサイトは、元祖とも言える歴史的な出会い系サイトでした。
1990年代後半頃から、携帯電話の普及が始まり、女子高生や女性大学生の間で大きな人気を集めました。
スタービーチは、手軽さが特徴でした。「Friends!サービス」という無料の掲示板に書き込むだけでした。具体的な手順は非常に簡単で、すぐに出会いに繋げることができました。
また、空いた時間に趣味友達を見つけるのにも役立ちました。
このような背景から、出会い系サイトというものが急速に成長し始めたのです。
ガラケーの流行とともに増加した出会い系サイト
スタービーチは無料で利用でき、会員登録などの手続きも不要で、非常に魅力的な出会い系サイトでした。しかし、その存在に便乗して多くの有料出会い系サイトが登場し始めました。
当時は有料出会い系サイトに騙されたり被害に遭ったりする人が多数存在しました。有料ということで高品質なサービスが期待できると思われ、本当に出会える可能性があるというイメージが広まっていました。
このような意見を悪用した悪徳サイトでは、男性が女性に代わってメールのやり取りをするサクラが使用されるようになりました。
最近では、出会い系サイトに慣れた利用者が増えており、サクラを見分けることが容易になってきました。しかし、当時はサクラの見分け方さえわからず、お金を騙し取られてしまった人もいたようです。
このような事情から、2000年代にはサクラ被害に遭うユーザーが増える傾向がありました。
悪質な出会い系サイトの消滅
2000年代後半に近づくと、出会い系サイトでもサクラばかりで出会いを見つけることが難しくなっていったため、出会い系サイトには悪質なイメージが広まっていきました。
しかし、そのようなイメージを払拭するために、完全無料の出会い系サイトが登場し始めました。ただし、実際には完全に無料というわけではありませんでした。サイトへの登録によって、提携している別のサイトにも登録され、いつの間にか課金されるという仕組みになっていました。
また、知らないうちに請求が届き、驚いてしまうという詐欺的な仕組みも増えていきました。2000年代後半になると、このような傾向がより顕著になりました。
同時期には、出会い系サイトが援助交際の温床とされるイメージも強まっていました。
スマホでの出会い系アプリが一般的に
ガラケーがスマホに切り替わり始め、出会い系アプリも登場し始めました。
そこから今では、SNSや出会い系サイト、出会い系アプリといった多様な出会い方が増えてきています。